食レポ

鮒ずしをウイスキーで食してみる。おいしい鮒寿司とお酒の飲み方

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ウイスキーと鮒寿司の写真

鮒ずしと言えば、酒好きの人が酒の肴として食するイメージもあるかと思います。
地元滋賀で鮒ずしと言えば、ご飯のおかずですが、滋賀県民以外の人からしたら、鮒ずしをご飯のおかずにして食べるのはハードルが高いと思います。
滋賀県民以外で鮒ずしが好きな人と言えば、やはりお酒のつまみ的な感覚の人が多いと思います。
実際に、ビール、ワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー等、様々なアルコールに鮒ずしはピッタリです。
今回は、お酒の中でも、ウィスキーと鮒ずしの相性について語ってみたいと思います。

ウイスキーは蒸留酒

ウイスキーと聞いて、まずは何を思い浮かべるでしょうか?多くの人は、水割りやロック、最近だとハイボール等をイメージする人も多いと思います。
ウイスキーはお酒の種類としては蒸留酒にあたり、蒸留酒とはビールやワイン等の醸造酒をさらに蒸留させたものになります。
例えばビールを蒸留したものがウイスキー、ワインを蒸留させたものがブランデー、日本酒を蒸留させると米焼酎になります。
ということは、ウイスキーは麦を原料とし、発酵過程を経て、蒸留し、熟成されて完成します。
そうです、鮒ずしと言えば発酵ですが、ウイスキーも発酵過程があり、ある意味発酵つながりの食べ物と飲み物であるとも言えます。
だから鮒ずしは、醸造酒であろうが蒸留酒であろうが、お酒と非常に相性が良いのかもしれません。

実際に鮒ずしを酒の肴にウイスキーを呑んでみた

これまでも当ブログで様々な鮒ずしの食べ方等を紹介してきましたが、今回は単純にウイスキーを飲みながら鮒ずしを食べたらどうなのか?ということをレポートしてみたいと思います。

ウイスキーにも様々な飲み方がありますが、今回は、ストレート、ロック、水割り、ハイボールの4種類で試してみます。
ウイスキーはサントリーの白角。単に私が好きなウイスキーが白角だからだけで、特に理由はありません。

ウイスキーのストレートと鮒ずし

ウイスキーをストレートで飲む人は、かなりのウイスキー好きではないでしょうか。
グラスに適量のウイスキーを入れて、別のグラスに氷と水を入れたチェイサーを用意します。

  • 鮒ずし→ウイスキー→チェイサー
  • ウイスキー→チェイサー→鮒ずし
  • ウイスキー→鮒ずし→チェイサー

様々な順序の組み合わせがありますが、はやり、

鮒ずし→ウイスキー→チェイサー

の順序がお勧めです。
まずは鮒ずしを食べて鮒の味と香りを口の中と鼻で楽しみます。
鮒ずしの余韻が残っている状態で、ウイスキーを口にして、ウイスキーの味と香りを楽しみます。
最後にチェイサーをのんで、口の中をリフレッシュさせます。
こうすることにより、また鮒ずしの味を香りを楽しむ事ができ、何度も繰り返しておいしく食べて飲むことができます。

ウイスキーロックと鮒ずし

次はウイスキーロックです。
ロックグラスに大き目のロックアイスを入れます。これはロックグラスをキンキンに冷やすという目的もあります。
ウイスキーロックはなんといってもいかに冷たくして飲むかが重要だからです。
そのために、できるだけ溶けにくい大き目のロックアイスを使うのがお勧めです。
大きなロックアイスの入ったロックグラスが冷えたら、ウイスキーをロックグラスの半分程度まで注ぎます。
マドラーで軽くまぜたらおいしいウイスキーロックのできあがりです。

鮒ずし→ウイスキーロック

という順序で食べて飲みます。
場合によっては、ロックを飲んだあとにチェイサーを口にして、口の中や鼻の中にのこった鮒ずしとウイスキーの香りをリセットするのもおすすめです。
鮒ずし自体は冷蔵保存等をしていない限り、ほぼ常温かとおもいますので、常温の鮒ずしを口にしたあとに、キンキンに冷えたウイスキーロックを口にした時の組み合わせは最高です。
また大きなロックアイスが徐々に溶けて行ってウイスキーロックの味が変化していきます。
この変化に、鮒ずしのどの部位を合わせて食べていくかの組み合わせも、いろんな発見があって楽しいです。

ウイスキーの水割りと鮒ずし

水割りは手軽においしくウイスキーを飲むことができる、お勧めの飲み方です。

  1. グラスに氷を一杯に入れてグラスを冷やします。
  2. グラスが冷えたらウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーでしっかりと混ぜて、氷でウイスキーを冷やします。
  4. グラス内の氷が減ったら、その分氷を足してグラス内を氷で一杯にします。
  5. 天然水をグラスに注ぎます。この時の比率は、ウイスキー1:天然水2くらいを目安にします。
  6. 再度マドラーで軽くまぜます。

水割りは、食事の時に水を飲む代わりに飲む人も多いと思います。そう考えると、鮒ずしと水割りは非常に食べやすい、飲みやすい組み合わせだと思います。

ウイスキーハイボールと鮒ずし

最近やたらと人気のハイボール。昔はそれほど人気ではなかったと思いますが、近ごろの健康志向の影響で醸造酒のビールよりも、蒸留酒のウイスキーをと考えている人が、ビールの代わりにハイボールを飲むようになってきているのもあると思います。

  1. グラスに氷を一杯に入れてグラスを冷やします。
  2. 冷えたグラスにウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーでウイスキー混ぜます。
  4. そこに、ウイスキー1に対してソーダ3を目安にを加えます。
  5. マドラーで混ぜます。この時混ぜすぎないようにしましょう。

鮒ずしを食べて鮒の余韻が強く残っている状態で、ハイボールをグビっと飲みます。
炭酸がウイスキーと鮒ずしの香りをより一層口の中に広げ、鼻に抜けるような味わいを感じることができます。
チェイサーで口内をリフレッシュする必要がなく、炭酸自体が爽やさを醸すので、

鮒ずし→ハイボール→鮒ずし→ハイボール

のような感じで連続してどんどんいけます。
ただ、鮒ずし自体が非常に濃厚なため、ついつい飲みやすいハイボールはどんどんすすんでしまうので、私個人の感覚では、鮒ずしの切り身3枚程度で、ハイボール2杯くらいの量を飲んでしまいます。

鮒ずしにあうウイスキーの飲み方は何か?

ウイスキーの銘柄や飲み方に色んな種類があるように、鮒ずし自体にも様々な種類があります。鮒ずしの場合は種類というよりも、その仕上がりの状態といったところでしょうか。そのような鮒ずしの種類に応じて様々なウイスキーを嗜好に合わせて飲み比べたりすれば、無限に楽しむことができそうです。ただし、あえて簡単に説明するなら、

  • ウイスキー主体でじっくりウイスキーと鮒ずしを楽しみたい人:ストレートかロック
  • 鮒ずし主体で気軽にウイスキーで鮒ずしを楽しみたい人:水割りかハイボール

という感じになると思います。
私個人としては、そこまでウイスキーにこだわりがあるわけでもないので、やはりハイボールでの鮒ずしが一番手軽でおいしくまたみんなで楽しめるのではと思いました。

鮒ずしに挑戦した事が無い人や、鮒ずしが食べられるか不安な人等は、まずはウイスキーハイボールで鮒寿司に挑戦してみるのはぜひともお勧めです。

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