食レポ

魚治の「ふなずし とも和え」を食べてみた感想

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鮒鮓界のロバート・パーカーこと、似五郎(ニゴロー)が独断と偏見で採点しちゃうふなずし食レポ。今回は滋賀にあるふなずしの老舗、魚治の「とも和え」です。

商品概要

  • 商品名:ふなずし とも和え
  • 製造者:有限会社 魚治
  • 内容量:80g
  • 原材料:ニゴロブナ/米(国産)/塩/醤油/原材料の一部に小麦、大豆を含む。
  • 価格:864円(税込)

とも和え とは?

今回ニゴローが食したのは、あのふなずしの名店「魚治」のふなずしの「とも和え」。
「とも和え」とは何かというと、単に鮒ずしのフナの切り身をさらに細かく5mm角程度の大きさに刻んだ物が、ふなずしのご飯の部分「飯(いい)」に混ざって和えられているだけの物です。

とも和えの購入

今回このとも和えは、東京の有楽町駅前の交通会館2階にある滋賀県のアンテナショップ「ゆめぷらざ滋賀」で購入しました。
価格は税込みで864円。魚治のホームページでも同様の商品が864円で販売されているようなので、特に価格差はありません。魚治の店頭で買うなら問題ないですが、さすがに滋賀のマキノ町まで行くことはできないので、魚治から直接購入するなら通販になると思いますが、その際は送料もかかると思うので、値段も変わらず、まったく同じ商品が買えるなら、ゆめぷらざ滋賀で買うのが一番お得ですね。

値段

価格は税込みで864円です。何かと値が張るふなずしとしては、1,000円以下のこの価格はお手頃価格なのではないでしょうか。また値段は安くても、原材料となる鮒は、しっかりニゴロブナを使用している点もうれしいところです。

外観

このように小さな透明のプラスチックのケースに入れられています。しっかり包装されており、このマークは魚治の家紋でしょうか。


包装を解いてケースの蓋をはずすと、真空パックされたとも和えが丸く包まれて入っていました。

この丸まった真空パックを広げるとこんな感じ。

盛り付けてみる

真空パックを切り開いて中身を器に盛り付けます。粘土状のような感じなので、真空パックの切り口から押し出すようにしてお皿の上に盛り付けます。量的には、赤ちゃんの拳大くらいの大きさでしょうか。


飯(いい)の中に、ふなずしの細かく刻まれた切り身が見えます。飯は若干うっすらとクリーム色をしています。

臭いは?

真空パックを切り開いて、切り口から臭いを嗅いだところ、それなりに強烈な香りがします。本来のふなずしではなく、飯がメインに、鮒の切り身が少しだけ入っているとも和えなので、臭いはさほどきつくないのかなと思っていたのですが、思いっきり普通にふなずしの強烈なにおいです。

味は?

では早速食べてみましょう。まずは飯の部分を食します。第一印象としては、ふなずし特有の臭みと酸味が鼻を突き抜けます。そして舌ざわりなのですが、飯の発酵具合が浅いのか、それとも魚治の飯はこんな感じなのかわかりませんが、米粒を舌で感じることができます。
私が普段食するふなずしの飯は、まったく米は原型をとどめておらず、完全なペースト状なので、この米粒を感じる飯の食感はちょっと驚きでした。しかもこの飯の米粒に、コメの芯を感じるような食感もあります。このとも和えの飯がそうなのか、魚治の飯がそうなの、またいつか魚治の高級なふなずしを食べて比べてみたいと思います。

内容量は80gですが、そのほとんどが飯で、ふなずしの刻まれた切り身のかけらはほとんどありません。数にして10個くらいでしょうか。それもすごく小さいので、見つけるのが大変です。またふなずしと言えばあのオレンジ色の卵の部分ですが、卵の部分は一切入っていません。
最近はこの「とも和え」や「なめろう」という品名でふなずしの身の部分を細かく切り刻んだ物が売られているのを良く目にしますが、これらはおそらく鮒ずしをスライスして切り身で売る時に、頭の部分や尾の部分を小さく刻んで、飯に混ぜて売っているんだろうなと思っていたのですが、今回のこの商品は、私が食べて感じたところでは、おそらく頭や尻尾の部分ではなく、普通の身の部分でした。これらはおそらくオスのニゴロブナなのではないでしょうか。

肝心の鮒の身の味ですが、非常に甘味があり、かめば噛むほど鮒のおいしさが口の中に香りと味わいが一緒に広がります。こんな小さく刻んだ身でも、ここまで風味と甘味を味わえるのが、ふなずしの素晴らしい点ではないでしょうか。

食べ方

量は80gと非常に少ないですが、ほとんどが飯なので、80gといえど、この飯を一人で一度に全部食べるのはなかなか厳しいのではないでしょうか。2人~3人前という感じです。もしくは一人で食べるとしても、1度では食べきらずに、2回分に分けて食べる方がよさそうです。

食べ方は、鮒の身がほとんど入っていないので、お茶漬けやご飯のおかずには厳しいです。これをそのまま食べるか、お酒好きの人には、日本酒や焼酎等の酒の肴として食べるとよいかと思います。

総評

今回初めて魚治のふなずしを食べたのですが、肝心の鮒の身がほとんどなかったので、これでは魚治のふなずしを食べた、ということにはならなそうです。あくまで個人的な意見ですが、この商品のほとんどが飯で、鮒の切り身はすごく小さい物が10カケくらいしか入っていない物が864円というのは、ちょっとありえないですね。
これならもう少しお金を払って、普通のふなずしを購入すべきです。ふなずしの鮒の身よりも飯が大好き!という人はこれでもいいのかもしれませんが、まずそんな人あまりいないでしょう。もしいたとしても、普通のふなずしを購入してそれに付着している飯を食べる方がお得です。

ふなずしを食べた事が全くないけど、興味があるので、少しだけ食べてみたい、臭いをかいでみたいという人には、お手軽サイズで気軽に購入できる商品です。
ただ、ふなずしを全く知らない人が、初めてこの商品を食べて、「これがふなずしかー、もういいや、二度目は無いな」と理解されるのはちょっともったいないかなと。
逆にこれを食べて、ふなずしが大好きになってはまってしまう、という人もまずいないでしょう。ですので、まずはこれを食べて、はまらなかったとしても、ここで終わらず、普通のふなずしを是非食べてみてほしいところです。

※当レビューはあくまで個人的な感想になります。

魚治:ふなずし とも和え

¥864
6.3

8.0/10

臭い

6.0/10

食べやすさ

5.0/10

 Goodポイント

  • 少量の食べきりサイズ
  • 切り身は噛めばうま味が広がる
  • お手頃価格

 Badポイント

  • 鮒の身が圧倒的に少ない
  • 物足りない
  • 飯(いい)だけをこんなに食べれない
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