近年の発酵食品ブームで最も尖がっている発酵食品界のカリスマと言えば、鮒寿司ですよね。
ここまでネット環境等が整っていないひと昔前なら、鮒寿司と言えば滋賀県内で滋賀県民だけが食している1000年の歴史を有する滋賀のソウルフードだったのですが、ここ最近は滋賀から東京に出てきた人やネット等で情報を得た人が、鮒寿司を食べてみたいと思ったりすることも多くなってきました。
今後鮒寿司はますます愛好家を増やして、世界にも飛び出していくであろうことが予測されますが、そんな鮒寿司を東京で手に入れるならどのようにしたらいいかご存知ですか?
もちろん今ならネット通販でも鮒寿司を購入することはできますが、やはり実際に手に取ってみて店頭で買ってみたいという人も多いと思います。そんな人におすすめな鮒寿司購入スポットが、東京の日本橋に誕生しました。
滋賀のアンテナショップがパワーアップ!
その名も「ここ滋賀」。ここ滋賀とは滋賀県のアンテナショップで、滋賀県を日本全国にPRするために滋賀県が運営しているショップです。
これまでは新橋の交通会館2階に「ゆめプラザ滋賀」というアンテナショップがあったのですが、それがパワーアップして2017年10月29日に東京日本橋に3階建ての建物としてオープンしました。
これまでの「ゆめプラザ滋賀」は、新橋と言えど交通会館2階にあり、私も最初は見つけるのに苦労しました。まず「ゆめプラザ滋賀」を目指して行く人しか訪れないようなアンテナショップでした。
それが今回オープンした「ここ滋賀」は、東京都中央区日本橋2-7-1という超一等地で、東京メトロ/都営地下鉄日本橋駅出口から直結というとてつもない圧倒的一等地にそれも3階建ての一棟丸ごとがアンテナショップになっています。
これなら「ここ滋賀」を目指して来た人以外の通りすがりの人にも、滋賀を十分にアピールすることができると思います。
2016年6月に同じく日本橋にオープンした富山県アンテナショップ「日本橋とやま館」は年間入場者数が33万人だそうですが、ここ滋賀では年間45万人の来場者を目標としています。
初日のオープニングイベントのテープカットには、TMレボリューションの西川貴教さんも出席して盛大に行われるなどの力の入れようです。
建物のデザインは、まちづくりをベースに事業企画と建築設計や店舗運営までを行うUSDが手掛けています。
ここ滋賀は、滋賀の攻めの覚悟が感じとれる
「ゆめプラザ滋賀」に行きなれていた私自身としても、初めてここ滋賀を訪れた時は日本橋駅から直結していたので、まさかこの建物が滋賀のアンテナショップ!!??と驚いてしまいました。
何故こんなすばらしいアンテナショップをオープンさせることができたのか?三日月大造さんになってから、色んな戦略を考慮してかなり攻めた予算を組んだんだろうと想像ができます。
となると建物や場所が立派なだけでは意味がありません。その中に詰め込む滋賀のコンテンツが重要です。鮒寿司はやはり滋賀を世界にアピールする上で最も重要且つ世界に類を見ない貴重な食文化である為、どんなふうに鮒寿司がここ滋賀で扱われているのかが気になるところです。
ここ滋賀での鮒寿司は?
では実際にここ滋賀では鮒寿司はどのように扱われているのでしょうか。
1階には滋賀県の特産品は、滋賀の旬の野菜や琵琶湖の湖魚等を加工した食品等が販売されています。食べ物以外では、タヌキで有名な信楽焼や織物等もたくさん販売されており、まるで滋賀県の見本市のような感じです。加工食品や信楽焼となるとお堅いイメージですが、ここ滋賀では、イナズマロックフェスとタイアップしている「イナズマロックカリー」やひこにゃん関連のグッズ、飛び出し坊やのアクセサリー等、非常に多種多用な物が販売されています。
また滋賀県内の33の蔵元の地酒を楽しむことができる「SHIGA’s BAR」が併設されており、滋賀の地酒をお手頃価格で飲み比べすることができ、滋賀の酒の肴も充実しています。
そんな中、フロア中央に冷蔵食品等を陳列している箇所があり、そこに鮒寿司が並んでいました。
この訪問時には、魚治や飯魚の鮒寿司が販売されていました。時期によってさまざまなメーカーのふなずしが展示されているようです。
なので、定期的にここ滋賀に通って、様々なメーカーのふなずしを食べ比べてみるのもよいかもしれません。
鮒寿司をもっと前面に押し出すべき
ここ滋賀は、以前の夢ぷらざ滋賀からは大幅にパワーアップしており、非常に滋賀を全国や世界に発信していくには最適な施設であると感じました。
2階には滋賀の郷土料理のお店「日本橋 滋乃味」があり、こちらでは近江牛や日野菜、ビワマス、そしてもちろん鮒寿司も食べることができます。
3階はテラスとなっており、1階で購入した商品をそのまま3階のフリーテラスで食べることもできます。またイベントスペースとして様々な催し物も開催されているようです。
ここまで素晴らしい滋賀のアンテナショップたできたことは非常にうれしいですが、もう少し鮒寿司を前面に押し出してよいのではないのかな?と思ったりしました。
勝手にここ滋賀を鮒寿司でパワーアップ
そこで私が考える、ここ滋賀のパワーアッププランのアイデアを下記にまとめたいと思います。
- 滋賀県内の鮒寿司の蔵元を網羅した鮒寿司食べ比べができる「Funa’s BAR」の併設。
- 滋賀県内の各蔵元の鮒寿司と、滋賀県内の地酒の蔵元のお酒を組み合わせて手ごろな価格で楽しめる「鮒寿司ピンチョス」のスタンディングバー。
- 毎年12月には、その年に漬けた初物の鮒寿司を食べ比べるボージョレーヌーボーならぬ「鮒寿司ヌーボー」のイベント開催。
- 鮒寿司アイス/鮒寿司キャラメル/鮒寿司ピザ/鮒寿司ゼリー/鮒寿司パイ等、お酒が飲めない人でも楽しめる、鮒寿司のアレンジ料理が食べられるコーナー。
- 滋賀の蔵元の鮒寿司の初物を、毎年採点してレビュー。
- その年に、鮒寿司の発展に一番貢献した人や商品、企画等を表彰する、鮒寿司of the Yearの開催。
三日月さん、どうでしょうか?