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大人気の鮒ずし漬け込み体験イベント2017をまとめてみた

毎年7月頃の梅雨明け時期はふなずしの本漬けの季節です。

1000年以上の歴史を持つ鮒ずしは、毎年一年で一番暑い夏の土用の時期に、春先に塩切(塩漬け)した鮒をご飯で漬ける本漬けを行ってきました。
これは一年で一番暑い時期に本漬けを行うことにより、発酵を効率よく進める為です。
今でも滋賀県内ではこの時期に多くの家庭で本漬けが行われています。

ただし塩切鮒を手配したり、そもそも漬け方が分からない人等にとっては、ふなずしを漬けることはそう簡単ではありません。

昨今の発酵食ブームも伴って、ふなずしへの注目が高まり、また一度ふなずしを食べた人は、自分でも漬けてみたいと思う人も多いようで、そのような背景もあり最近では滋賀県内の各所でふなずしの本漬けを体験できる、ふなずし作り体験イベントが開催されています。

一年を通じて、この時期にしか体験できないイベントなので、興味のある人はぜひとも参加してみてはいかがでしょうか。
2017年の滋賀県内で開催されるふなずし作りイベントを纏めてみました。

鮒ずし作り体験クルーズ2017

これは一番有名で人気のあるイベントです。
クルーズと名がついているのは、大津港から船に乗って、世界でも珍しい湖の中にある有人島の沖島に上陸して、沖島内でふなずしを漬けるからです。

一度参加された方のリピート率も高く、毎年この漬け込み体験の季節になると大津港には鮒を漬ける為のMy樽を持った人を多く目にすることができます。

京阪神地区からの参加者も多く、電車で大津駅まで来られた方は、島内で漬けたふなの樽を、その日の内に大津港まで持ち帰り、そこから宅急便で自宅に送ることができます。
5000円払うと、沖島内で保管してもらうことも可能です。

当日は沖島内の漁師さんが丁寧に作り方を教えてくださるので、初心者の方でも安心です。

別料金になりますが、沖島の名産品等を使った島ご飯の昼食もあり、島内の漁師組合婦人部の方々が調理してくれる自家製の手料理を味わうことができます。
琵琶湖のビワマスや小鮎等、天然ものの湖魚を用いたおいしいお食事です。

鮒ずしを漬けるだけでなく、船で沖島に上陸して、鮒ずしを漬けて、島の漁師さんとお話したり、島ご飯を食べることもできる、非常に魅力的な体験型イベントとなっております。

鮒ずし漬け込みイベント詳細情報

こちらのイベントは毎年大人気で開催日も多く用意されていますが、塩切鮒等の材料が無くなり次第受付は終了となるので、早めの申し込みがお勧めです。

竜王町観光協会鮒ずし漬け込み体験

こちらは滋賀県竜王町の観光協会が実施する鮒ずしの漬け込み体験イベントです。

竜王町は琵琶湖からは車で20分ほど離れていますが、竜王町や隣接する蒲生町/日野町等は、昔からふなずし作りが盛んで、滋賀県内での鮒ずしを作っている家庭の割合が滋賀県の中でも最も高い地域です。

琵琶湖に流れ込む日野川が竜王町、蒲生町、日野町には流れており、また昔はフナの行商がこの地域を回ってふなずし作りの原材料となるニゴロブナが多く手に入れることもできたことから、家庭でのふなずし作りにおいては歴史のある地域です。

竜王町は琵琶湖の南側の中央部にあり、最近では三井アウトレットパーク 滋賀竜王等でも有名ですね。
名神高速道路も通っており、竜王インターチェンジもあるので、開催場所への自動車でのアクセスは便利です。

鮒ずし漬け込みイベント詳細情報

こちらのイベントは、ニゴロブナとゲンゴロウブナを選ぶ事ができます。
安く試したいのならゲンゴロウブナ5キロ。
本格的においしいふなずしをたくさん作りたいのなら天然ニゴロ鮒10キロを選ぶのがお勧めです。

ふなずし飯漬け講習会 in 堅田漁業協同組合

堅田は大津市北部に位置し、堅田港は琵琶湖大橋西側にある漁港で、琵琶湖で獲れた湖魚等を中央市場へ出荷したり冷凍や佃煮等への加工を行っています。
港には多くの漁船が浮かんでおり、4月には湖魚を扱う「湖族の朝市」なるイベント等も開催されています。

鮒ずし漬け込みイベント詳細情報

ふなずし飯漬け講習会 in 朝日漁業協同組合

こちらは琵琶湖の北東部に位置する長浜市の漁業協同組合「朝日漁業協同組合」が開催するふなずしの漬け込みイベントです。

鮒ずし漬け込みイベント詳細情報

当イベントで注意が必要なのは、参加者自身が漬け込み時に用いる炊いたご飯を用意する必要があるということです。
最低でも3升5合分は必要になるので、忘れないようにしましょう。

当日は昼食の提供はなく、お弁当等を各自が持参する必要がありますが、ビワマスの刺身やアユの佃煮等が振舞われるようなので、これも楽しみですね。
ふなずし漬け込みに参加せずに、見学だけの方でも、500円支払うとこのビワマスの刺身やアユの佃煮等を食べることができます。

夏の風物詩、ふなずしの本漬け

滋賀県民にとっては梅雨明けの暑い時期は、春先に塩切しておいた鮒をご飯に漬ける本漬けの季節です。

私も小さい頃、毎年おばあさんがこの時期に鮒をご飯に漬けていたのを一緒に手伝っていました。

この時期にしっかり漬け込んだ鮒は、夏の暑い時期を経てその年の年末年始頃にはおいしいふなずしとなってお正月等の食卓に振舞われます。

是非皆さんもふなずしを自分で漬けて、お正月に家族のみんなで食べてみてはいかがでしょうか。

きっと素晴らしい思い出になるはずです。